怠惰なブログ

失敗とラーメンの連続

ハッピーメールで童貞卒業

こんにちは、怠惰です。

今回は、ハッピーメールで童貞を卒業した話です。

今から一年ほど前、僕は人生二度目の病み期に入っていました。

以前発症した適応障害と躁鬱の時と似た症状がでていました。

会社を休みがちになり、上司と相談したのち、10日間の有給休暇を取って休むことにしました。

10日間の休みが出来たとはいえ、お金も用事も無かった。

その当時は今以上に将来への不安から動画編集やWebデザインの高額教材を購入して勉強していた。

Twitterでは意識が高い感じのアカウントばかりをフォローして、タイムラインに流れてくる言葉は、行動行動行動…。

自分で自分を極限まで追い込みまくってました。

旅行に行きたいけど、そんなお金も友達もいなかったので、実家に帰った。

10日間ぐーたら実家で過ごせば、お金もかからない。食事も温かいお風呂もある。

何より親がいることで話し相手が、人がいるということも大きかった。

一人暮らしで10日間鬱気味でいることは死を意味している。

実家に帰ったもののすることはなので、YouTubeやアダルトサイトをベッドでゴロゴロと見るだけだった。

ダラダラしすぎるのも良くないと思い、購入した岡本太郎の『自分の中に毒を持て』を読んだり、一向にモチベーションもスキルも上がってこなかった動画編集の教材を5分ほどみて、意識高い感じを出して満足していた。

有給9日目、色んなアダルトサイトを散策していると、ハッピーメールというものをよく目にした。

少し気になったので、YouTubeで調べてみると、無料で始められる出会い系サイトのようだった。

始めた当初にもらえるポイントである程度は、遊べるようだったので女の子を探し始めた。

精神の病みからなのか性欲が異常なまで向上しており、どうしても守り抜いてきた童貞を捨てたくなっていた。

お金を払ってでも、少しぐらい騙されたっていいと思いで女の子とのコミュニケーションが

さくらが多いとの噂をよく目にしながらも、どうでも良かった。

死にさえしなければ。

 

有給10日目、大阪の梅田に浮き足立った足で降り立った僕は、虚像の中にいるような気分だった。

これから童貞を卒業する、本当に社員の女性は来るのだろうか、殺されはしないだろうか。

 

僕はたぬき顔で可愛らしい教員とマッチングすることができ、有給最終日に大阪の梅田で会うことになった。

やりとりが始まって4通目ぐらいには会う約束が出来た。

会うと決まった途端、やたらと長く形式的な文章が送られてきたが気にしない。

何でも2万払うだけで、これからも関係を続けてくれるそうだ。

 

そして待ち合わせ時間、大きな交差点の角にあるセブンイレブンの前で、交換したメールアドレスに自分の着ている服の特徴を送り、相手の服の特徴を聞く。

『怠惰さんですか?』と声をかけてきたのは、写真とは別人だった。

黒いハンチングを被り、金髪の髪に所々黒髪が混じった20代中盤くらいの女性だった。

良かった。別人だとしてもめちゃくちゃおばちゃんがきたらどうしようかと思っていた。

思考が停止したたわいもない会話をしながら、歩いて3分ほどのホテル街に入り、一番先に目に入ったホテルに入った。

ラブホテルなんて初めて入った怠惰。初めて入るけど、何となく分かりますよって言う雰囲気でホテルの部屋を選択し、顔より下が見えない受付に行き鍵をもらう。エレベーターに乗り込み、3階の部屋に入る。

部屋に入って途端彼女は『1000円ちょうだい』

それは最初に言ってた2万円とは別にねだられているのは一瞬で理解ができた。

事前のやり取りの時点で童貞ということはすでに伝えてあった。

絶対舐められてる。

この先起こるであろう未知の出来事で頭がいっぱいで僕はさっと2万と1000円を渡した。

 

そして25分後には阪急梅田駅の改札を抜けていた。

あっという間だった。

事が終わり、ホテルを出てスマホマチ明けに表示されている時間を見て時間の流れの遅さに驚いた。

ほぼ満員の電車に揺られながら、窓から一瞬でスライドしていく景色を見ながら、

『何も変わってない自分』への安心と虚無感で生きた心地がしなかった。

2万払えばこれからも出会えるなんて、出会った瞬間に無いことはわかってしまってた。

そっと交換したメールアドレスを迷惑メールの枠に移動させた。